善光寺式の阿弥陀如来立像で、同時代のよく似た形式の像が、埼玉天宗寺、栃木大乗寺、

長野八木虚空堂にあり、慶派様式の仏像を元に鋳造されたようです。

鉄独特の風合い、重量感、と鎌倉時代の優雅な作風が混ざり合い、唯一無二の存在感を放っています。

別鋳の両手先は失われていますが、痛みは無く良い状態です。後補の台座付。

像高４７.２㎝　台座高さ６.９㎝　鎌倉時代