信楽壺

降り注いだ灰が魅せる白枯れた表情は火裏の赤い肌と絶妙なコントラストをみせ、長石が

浮き出る焼き締まった肌と捻り返したような強い口造りに、この壺の厳しさが集約されている

気がします。幽玄であり芳醇であり、無骨な姿と深い景色が愉しめる信楽壺の優品であります。

肩のあたりの5.5×2.5㎝の穴を共色修理しています(3枚目画像参照)。

高さ40.1㎝ 胴径31.5㎝ 口径13.0〜13.5㎝ 室町時代 口欠け 穴修理

お買い上げありがとうございました。