芒蒔絵茶器

珍しい碁器形の蒔絵茶器で、外側は梨地に金銀蒔絵による芒と蝶の図が繊細な筆で描かれ、夏から秋に

かけての侘しさのようなものを感じます。やや荒めの梨地や味のある平蒔絵の質感は古様を感じさせ、

掌に収まる愛らしさと丸みのある柔らかな佇まいに惹かれます。内側は技法の違いから、外側に合わせて

時代が下ってから蒔絵されたようです。仕覆は宝珠や瑞鳥が混じる白茶地一重牡丹唐草紋金襴。

高さ5.5㎝ 胴径7.1㎝ 口径5.8㎝ 江戸前期 無疵 仕覆時代箱

お買い上げありがとうございました。