露西亜製人物絵丸箱

阪急の小林一三(逸翁)は1935(昭和10)年初めて欧米へ外遊し、その旅の途次に各地の

様々な古い工芸品を買い入れています。帰国後それを自分の茶に取り入れたりと逸翁らしい

爽やかでハイカラな眼は、当時の茶道界に新風を吹かせたことは想像に難くないでしょう。

こちらはロシア製の嗅ぎ煙草入で、逸翁から奈良の河瀬虎三郎(無窮亭)に送られたもの。

関西を代表する近代数寄者の交流の一端を垣間見る貴重な資料でもあります。

直径11.8㎝ 高さ4.3㎝ 19世紀 無疵 逸翁、無窮亭書付 桐箱付

お買い上げありがとうございました。