柳宗悦晩年の詩集、心偈(ココロウタ)の中の茶偈のひとつ。柳曰く「茶はどこまでも茶であり度いが、
それは同時に茶にあって、茶に終わらぬもの、茶に滞らぬものがなければならない。」とあり、
茶というものに拘りすぎない新鮮で停滞のない茶こそが大事で、いって見れば我々の常の暮らしも
そうあるべきと仰っているようにも感じます。能書家ではなかった柳の丁寧かつ力の抜けた筆跡は、
どこかの写真で見た晩年の優しい微笑み、眼差しを見るようです。
縦27.3㎝ 横24.2㎝ 昭和時代 薄シミ有 桐箱付
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