刺繍若衆図

大変珍しい刺繍による若衆図で、着物の一部であったのでしょうか。鮮やかな糸による

色彩豊かな詩に金糸を交えて描かれた華やかな若衆の姿があでやかで、愁を帯びた表情は

まるで想いを寄せる人への恋文をしたためているようにも見えます。中廻しに江戸後期の

白綸子地の小紋裂を用い、上下の紫の絹裂と合わせた大変洒落た表装となっています。

本紙 14.2㎝×22.0㎝ 表具 113.0㎝×29.6㎝ 江戸中期 桐箱付

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