常滑三筋壺

鋭い二重口に強い張りを見せる肩の稜線、そして小さな底部へ続くフォルムはまさに理想的な古窯の

壺の姿です。たっぷりと掛かった千変万化の自然釉とよく焼けた土肌は大変野趣に溢れており、その儚さを

内包した厳かな佇まいは、末法の世において人々の祈りを包み込むのに相応わしいものでありましょう。

土中で割れたものを内側から補強、無い部分は復元して修復しています。不自然な呼継はありません。

高さ22.3㎝ 口径10.3㎝ 胴径19.2㎝ 平安末期 修理有 桐箱付

お買い上げありがとうございました。