なんと大らかなやきものでありましょうか。5匹の魚と柳の木が稚拙ではありますが、強くて慣れた
線で活き活きと描かれています。知ってか知らずか下地の刷毛目が流水を表すかのような効果があり、
清らかな水の中を悠々と泳いでいく、その一匹一匹を眺めていても実に愉しい時間が過ぎていきます。
何気ない自然の生業を美しく切り取る、韓くにの陶工の叙情的感性の豊かさに脱帽であります。
高さ25.3㎝ 口径6.3〜6.7㎝ 胴径15.1㎝ 李朝初期 口銀継ぎ 桐箱付
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